2008年10月14日

生き残る経営

581号  今週の倫理から




山陰のとある街に一軒の八百屋がありました。

八百屋の店主の働きが「すさまじい」との評判。

朝目覚めたた何時であろうとも店を開けるのです。

閉店はいつも夜11時。

365日休まず営業しているのです。



商店街の店主が集まるとその八百屋の話で持ちきりになります。

皆自分の都合のいいように言いたい放題です。

しまいには、「あの八百屋は頭がおかしい」とまで。



ある日、そのメンバーの一人が、八百屋の店主に「おい、頭のおかしな奴」と言った時のことです。

普段は一言も反論しない八百屋が、からんだ相手の顔をキュッと見据えて


「みんなは俺をつかまえて頭がおかしいというが、俺の働きなど中途半端だ。隣の街にはもっと狂った奴がいるぞ」と言ったのです。


その一言でその場は凍りつき、皆の頭に隣町の肉屋の顔が浮かびました。


その後、八百屋のことを言っていた人達は、大型店の進出とともに転業廃業に追い込まれました。

八百屋はその働きぶりが認められ、今は、異業種にも手を伸ばして地域一番店として頑張っています。



今という時代は厳しく、経営の舵取りが難しい時代ではあります。

何でもありの日々で、まさかの連続でもあります。

売上はジリジリと落込み、その原因を他人や社会のせいにしたがる気持ちはわからないでもありません。

しかし、それでは何の解決にもなりません。


お客様はどの店が本物で、どの店がそうでないかを鋭く見分けます。

お客様に支持されるお店でなければ生き残れないのです。


お客様のために身を粉にして働いて働き抜いている店であれば、必ずや繁盛店になれるはずです。

人は人の集まるところに集まるもの。

まずはトップ自らが喜びの働きを徹し抜くこと。
間違っても怠け心を出すことなく、周囲に「おかしな奴」と言われるぐらいまでやり抜きましょう。





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Posted by うるま市倫理実行員 at 00:22│Comments(0)今週の倫理
 
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